「朝日新聞秋田版」
2010年05月13日(木曜)
料金:130円
場所:秋田県全域
東京で秋田弁を使う若手芸人という事で取材をしていただきました。
ケイダッシュに所属されている「三日月シュガー」さんも一緒に掲載されました。
とても嬉しかったです。ありがとうございました。
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000001005130001以下原文です。
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「秋田弁で笑いつかめ」
2010年05月13日
恥ずかしがり屋で口べたと言われる秋田県民。そんな県民性をものともせず、お笑い界でスターを目指す秋田出身の若者たちがいる。武器は、ずばり秋田弁だ。(田中祐也)
「秋田県から新幹線こまちさ乗ってやって来た、大村小町です!」。着物姿の大村小町=柳谷真澄=さん(31)が「秋田の恥ずかしい話」「秋田の春の風物詩」などを秋田弁で披露する。最後は「へば、まんつ(じゃあ、またね)」で終わるのが恒例だ。
能代市出身。能代高を卒業し、教員を目指して福島大に進学した。しかし、「教員になる姿をイメージできなくなった」と2年生の秋で中退、友人を頼って上京した。
その後、神奈川県内のホテルで配膳(はい・ぜん)の仕事を始めたが、モヤモヤした思いは続いた。転機は2003年。休憩中、テレビで「なんでだろう」のネタでブレークしていた芸人テツandトモを見た。舞台を駆けめぐる2人の姿に「感動した」。翌年、東京の芸人養成所に入った。
初めて作ったネタは受けなかった。それでも舞台に立った瞬間、「自分の中のパイプの詰まりがなくなる感覚がした」。
08年に事務所のアドバイスで秋田ネタを始めると、少しずつ客の反応が良くなった。秋田弁の手本は、亡くなった曽祖母と地元の舞台女優「善(ぜん)ババ」こと今立善子(よし・こ)さんだ。
今はアルバイトをしながら、イベントや舞台に出演する。「ネタを通じて秋田の良さを伝えたい。能代でライブをやるのが夢です」
☆ ☆
「バシッ!」「二度もぶっただいだってが! オドさもぶただがいだごどねってげえあ(二度もぶった! オヤジにもぶたれたことないのに)」
三日月シュガーの3人が、アニメ「機動戦士ガンダム」の名場面を秋田弁で再現すると、客席は大爆笑に包まれた。アニメや歌を秋田弁で演じる「楽しい秋田弁講座」は彼らの代名詞になりつつある。先月開かれた若手芸人のネタ見せの大会では優勝に輝いた。
金足農高の同級生だった秋田市出身の瀬下翔太さん(25)と佐々木ユーキさん(25)に、北海道出身のゆだのりをさん(26)が加わり、04年に結成した。
昨年秋、構成作家から秋田弁のネタを勧められたとき、佐々木さんは乗り気ではなかった。「子どもの頃から何もない秋田を好きになれず、東京に出た。なのに……」。それでも、何かのきっかけになればと挑戦したところ、観客の反応が想像以上によかった。秋田弁が武器になると分かった瞬間だった。
「ウソみたいな話ですけど、秋田弁講座を始めて秋田が好きになった」。佐々木さんは笑う。今年の正月に帰省したとき、「何も変わらない良さもあるのかな」と思えた。瀬下さんも「地元に帰るとほっとする」とうなずく。
北海道出身のゆださんは「まだ秋田に行ったことがないので、秋田の番組に呼んでもらって、仕事で行けるようにがんばりたい」と話した。
秋田大の日高水穂教授(方言学)は「若者が方言を話さなくなり、言葉の平準化が進む中、方言が一つの個性となっている。芸人なら方言を使うことで、別人格を演じることができる。05年ごろ都心の若者の間で方言ブームが起き、見る側に方言を楽しむ土壌があったことも大きい」と話す。
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